葵庵について

曖昧な情報が溢れる日々の中で、 目の前の選択に追われ過去を振り返る事も、 少し先の未来を見通す事も難しく、 時間だけが垂れ流されていく現代。 レプリカやバーチャルが蔓延していて、 技術の進歩とは裏腹に実体の退化が進んでいるようにも思える。 人の手で作るものより機械で作るものの方が安価で丈夫。 そんな、人を見透かしたような無機質なデザインと 同じ形のハリボテが横行している街中を歩くと 「将来は3Dプリンターで全てがコピー出来てしまう」 なんて妄想をするほど心が貧しくなってくる。 桃山時代の茶之湯釜は釜の依頼者が持つ思想であり、 「様々な心の動き」を具現化した造形物。 アナログで繊細な表現、高度な技術力で、 和銑(わずく)という鋼で造られている。 いつ果てるとも知れない 戦乱の世で茶之湯釜を創造していった様子は、 一瞬一瞬を感じ取った先人達の生き様が現れているかのようだ。 それは、そこにあるだけで空間が引き締まる 「仏像」のようなイメージを私は抱いているのかもしれない。 だから、 「茶道をしていないから私には関係ない」とは思ってほしくない。 時代が残して来た真物を、もっと沢山の人に伝えていきたい。 表面的な魅力や実用性だけではなく 「その奥に潜むもの」を少しでも、感じてもらえたらと 心からそう願います。 - 営業時間 予約制(企画展期間中は10:00~18:00) - 住所 〒605-0089 京都市東山区元町367-7 (古門前通大和大路東入ル) - 電話 075-532-4517 - 許可証番号 京都府公安委員会 第611210930026号 特定国際種事業者 S-5-26-00303 - 加盟組合 鴨東会 新美会 - 公式サイト https://www.space-kian.net/